株式会社HY コラム

相続・空き家・終活の実務を、根拠つきで整理しています。

年末年始の帰省で「実家・介護・相続」を家族で話し合う手順

年末年始の帰省で実家や相続、介護について家族で話し合うには、事前に議題リストを共有し、自宅の処分意向・住み続ける希望・介護方針の3つの質問を落ち着いた環境で投げかける手順が有効である。

冬の日が差す木の座卓に置かれた急須と湯のみ、みかんの鉢、紺色のノート。

年末年始の帰省で実家や相続の話を切り出すにはどうすればいいのか?

年末年始の帰省で実家や相続の話を切り出すには、帰省の夕食のあとに「この家、これからどうしようか」と一言だけ言ってみるのが有効である。その場で結論を出さなくてもよく、早く話すほど穏やかな選択肢が多く残る。

実家や相続の話題は、親が元気なうちに切り出すことで選択肢が広がる。総務省「令和5年住宅・土地統計調査」によると、日本国内の空き家数は約900万戸に達しており、放置された実家の管理負担や売却の難しさは多くの家族が直面する課題となっている。しかし、「家をどうするか」という話をいきなり持ち出すと、親は自分の終活を急かされているように感じて心を閉ざしてしまうことがある。

感情的にならずに話を進めるためには、事前に「今回は実家の今後について少しだけみんなで考えたい」と議題リストを家族で共有しておくことが大切である。年が明けて親族が集まる落ち着いた時間を選び、責める口調ではなく「子どもとしての心配事」というスタンスで語りかけることで、家族全員が前向きに話し合いに参加しやすくなる。

親が元気なうちに確認しておきたい実家と介護に関する3つの質問とは何か?

親が元気なうちに確認しておきたい実家と介護に関する3つの質問とは、「自宅の処分意向」「住み続ける希望」「介護の方針」の3つである。

親が元気なうちに確認しておきたい3つの質問の図。1つ目は自宅の処分意向で、将来家を売るのか、子どもが住み継ぐのか、賃貸に出すのか。2つ目は住み続ける希望で、体力が衰えたあとも自宅で暮らし続けたいのか、早めにサービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームへ移りたいのか。3つ目は介護の方針で、自宅での介護を希望するのか、施設入所を視野に入れるのか。一度にすべてを聞き出そうとする必要はない。

親の意向をあらかじめ把握しておくことで、将来的に相続が発生した際の手続きや、突発的な介護が必要になったときの判断に迷いにくくなる。1つ目の「自宅の処分意向」では、将来家を売るのか、子どもが住み継ぐのか、あるいは賃貸に出すのかを確認する。2つ目の「住み続ける希望」では、体力が衰えたあとも自宅で暮らし続けたいのか、それとも早めにサービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームへ移りたいのかを聞いておく。3つ目の「介護の方針」では、自宅での介護を希望するのか、施設入所を視野に入れるのかという大まかな方向性を共有する。

これらの質問は、一度にすべてを聞き出そうとする必要はない。年末年始の団らんの中で少しずつ話題に上らせることで、親の心理的負担を和らげながら本音を聞き出すことができる。早い段階で意向を確認しておくことは、将来の選択肢を狭めないための重要な第一歩となる。

感情的にならずに家族で話し合うためのフレームワークとは何か?

感情的にならずに家族で話し合うためのフレームワークとは、事前に話す内容を整理し、決定を急がずにそれぞれの意見を傾聴するルールを設けることである。

年末年始の帰省で家族と話し合う手順の図。1 帰省する前に「話し合いたいことリスト」を兄弟姉妹や親に伝えておく。2 帰省の夕食のあとなど落ち着いた時間に「この家、これからどうしようか」と一言だけ言ってみる。3 自宅の処分意向・住み続ける希望・介護の方針の3つの質問を、一度にではなく少しずつ聞く。4 その場で結論を出そうとせず、「今回はみんなの思いを確認するだけで十分」というスタンスで進める。

相続や実家の処分、介護の話は、お金や感情が絡むため意見が対立しやすい。総務省「令和5年住宅・土地統計調査」などが示すように、空き家の増加や高齢化は社会的な問題であると同時に、個々の家庭にとっても切実な問題である。そのため、誰もが自分の意見を一方的に押し通すのではなく、まずは親がどのように考えているかを丁寧に聞き取る姿勢が求められる。

具体的な進め方としては、帰省する前に「話し合いたいことリスト」を兄弟姉妹や親に伝えておき、当日突然重い話を切り出さないように配慮する。話し合いの場では、その場で不動産の査定額や遺産分割の結論を出そうとせず、「今回はみんなの思いを確認するだけで十分」というスタンスを貫くことが、穏やかなコミュニケーションを維持する秘訣となる。

よくある質問

話し合いで迷いやすい3つの場面の図。親が話し合いを拒むときは、無理に聞き出そうとせず、テレビのニュースや周囲の事例をきっかけに「自分たちの老後が心配だから教えてほしい」と子ども側の不安として伝える。兄弟姉妹で意見が割れたときは、その場で無理に合意を図ろうとせず、それぞれの意見を持ち帰る前提で次回改めて話し合う。専門家への相談は、家族でおおまかな方向性が定まった段階や、法務・税務の具体的な手続きが必要になった時点。

Q: 話し合いを拒む親に対してはどのように対応すべきか?

A: 無理に聞き出そうとせず、テレビのニュースや周囲の事例をきっかけにして、「自分たちの老後が心配だから教えてほしい」と子ども側の不安として伝えるのがよい。

Q: 兄弟姉妹間で意見が割れた場合はどうすればよいか?

A: その場で無理に合意形成を図ろうとせず、それぞれの意見を持ち帰る前提で、次回改めて話し合う機会を設ける。

Q: 専門家に相談するタイミングはいつが適切か?

A: 家族での話し合いでおおまかな方向性が定まった段階や、法務・税務の具体的な手続きが必要になった時点で相談するのが望ましい。


監修:株式会社HY(横浜駅前の相続・空き家・事故物件・終活の不動産相談窓口)

代表取締役 田澤 英大(宅地建物取引士/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/CFP/公認不動産コンサルティングマスター)

宅地建物取引業 神奈川県知事(1)第033168号

横浜市西区北幸1-11-5 相鉄KSビル9階

https://hyconsulting2021.jp/

※本コラムは一般的な情報提供を目的としており、個別の法律・税務判断は専門家にご相談ください。

気になることは、LINEの文字で聞けます

お名前を伺う前に、書ける範囲の言葉で大丈夫です。

初回のご相談は無料です。お返事は、順にお送りします。

LINEで聞いてみる 電話をかける

電話の受付 10:00〜18:00/045-287-1058

税額や法律上のご判断は専門家の領域です。当社は、何を・誰に・どの順番で聞くかの整理をお手伝いします。

個人情報の取り扱い(プライバシーポリシー)

← コラム一覧へ